パリの様子とケルンの事件
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年明け早々、嫌なニュースが続いていますね。これからのドイツ、ヨーロッパの暗い先行きを暗示しているようで何となく不安になります。





今月7日に起こった、パリのテロ未遂事件。ドイツの難民施設で生活をしていた男が、刃物と爆弾のようなものを身に付けて警察署に侵入しようとして射殺されました。この事件があった日、私もパリにちょうど滞在中でした。

今回のパリ一人旅は、10月の時点でもう予約済み。でも11月にパリでテロが起こってギリギリまで行くかどうか迷いました。でも、最終的には行くことにしました。というのも、これから先もずっとテロのリスクが高い状態が続くだろうから。例えISを壊滅させたとしても、ヨーロッパや世界各地に散らばったメンバーがいたり増えたりして、長い間に渡ってテロが続くのではないかなと。私の中ではフェストやコンサート、新年のカウントダウン、ファッシング等にはもう行かなくてもいいのですが、パリに行かないというのは考えられなかったので。

パリ滞在中のこと。メトロに乗っていたら車内アナウンスがあり、電車が運行を停止したことがありました。すぐに電車を降りて別の交通手段に変えて。アナウンスはフランス語で理解はできませんでしたが"警察"という言葉だけは聞き取れたので、事故等ではなくてテロ絡みかなと。ホテルに帰ってからニュースを見て、テロ未遂があったことを知りました。

あとは、パリに到着して空港からRERで市内まで移動中。人もまばらな車両で座っていると、男性が私の座席の目の前にスーツケースを置いて、自分は離れた場所に座りました。普通は盗まれないように自分の荷物は手元に置きますよね。私は爆弾かもしれないと思い、すぐに自分の荷物を持って同じ車両で一番離れた場所へ。次の駅に着いてドアが開いたので、さらに別の車両へ移動して。それでも怖かったので、大きい駅で降りて別の路線のメトロに乗り換えました。今までもパリに行くときは、スリ被害に遭わないように細心の注意を払ってはいました。でも今回はこれまでとは違った感じ。

セキュリティーも厳しかったですね。小さな店、スーパー、デパートでも入り口にセキュリティーが立っていて、バッグの中身のチェック。警察だけでなく、軍隊が街中にいて自動小銃を持って立っていたり。パリが安全な場所でなくなったように、ドイツもそれを失いつつあって、パリのようになる日が来るのかもしれないなとふと思ったり。。。

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そして今現在、大きく取り上げられているニュースといえば大晦日から元旦にかけて起こったケルンでの事件。新年を迎えるときには、花火を盛大に上げて祝うヨーロッパ。人がたくさん集まるし、花火や爆竹の音で銃声だか爆弾だか分からないし、何か起こるんじゃないかと不安に思っていました。1日の朝起きて、すぐにネットでニュースをチェック。ミュンヘンでテロの危険があって駅は厳戒態勢だったようですが、これといった大きなテロもなくて一安心。

でも、夫からケルンで外国人集団による性犯罪事件があったらしいということを聞かされました。私は難民による性犯罪が増えるだろうなという予想はしていたので、事件を知っても正直それほど驚きはありませんでした。やはり起こってしまったか、、、と。ここまで大規模な犯罪だったとはその時点では分かりませんでしたが、被害者がけっこういるらしいとのこと。で、テレビで夜のニュースを見てみることに。でも、ケルンの事件に関する報道は一切なし。この時点で、もしかしたら報道規制もしくは政府・警察が事件を隠しているのかもと思っていました。

どうして私がそう感じたかというと、ある性犯罪事件の被害者の話を聞いていたから。ここ数ヶ月の間に、私の耳にも噂話が入ってくることが何度かありました。「あの町で若い女性が性的被害にあったらしい。その犯人は難民の男性2人」とか、今度は別の町でとかそんな感じ。私は難民を受け入れ始めた時点で、気をつけるに越したことはないからと、子供が犯罪に巻き込まれるリスクを減らすためにも通学路を考え直したりといった対策はしていました。夫に、ほら言った通りになったでしょと言うと、夫は「そんな事件は地方紙にもネットにも載っていない。ただのうわさでデマなんじゃないの?」と。確かに噂話だけで事件に関する報道は一切なく。その時は私も、話が広がるうちに大げさになったか、難民にいい感情を抱いていない人のデマかと思っていました。

で、年末恒例の会社のクリスマス会に参加したときのこと。やはり話題になるのは難民問題。このときに、地元の女性が難民の若者に性的暴行を受けたという噂話が本当だという話を聞きました。というのも、この被害女性が会社の人の友達で、彼女からこの話を聞いたから。でも、なぜ新聞等に載らなかったか。警察で、この件に関してメディア等には他言しないという書類に被害者女性が署名させられたから。警察のトップ・政府関係者等の上からの指示なのかなと想像したり。報道規制というよりは、その前に情報を隠してメディアに報道させないようにしているようです。テロとか大きい事件は表に出るけれど、難民が起こす小さな事件に関しては報道しないスタンスなんでしょうか。

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今回は、同僚の友人ということで事実が分かったけれど、ほかの噂話もあながちデマではなかったのかもと思ったり。一方で、難民に対する暴行事件・難民施設の放火等の報道はよく耳にします。難民に対する犯罪は公にしても、難民が起こした犯罪は隠したいみたいですね。ドイツ政府としては、難民に反感を持たせたくないのでしょう。難民に対する攻撃を抑えるためというよりも、結局は難民を受け入れた政府に対する批判が大きくならないようにするため。自己保身。

事実を隠蔽されるというのは気分がいいものではありません。というのも、あの原発事故を思い出すから。国民は何も知らされず、真実を知らされるのはかなり後になってから。日本政府はいざという時に、国民を守ってはくれないということに失望しました。ドイツはマシだろうと思っていたけれど、ドイツもこういう汚いやり方をするんだなと。ドイツだけではなく、スウェーデンでも8月の野外フェスで性的暴行を加えた難民とみられる若い男性200人を会場から追放。警察がこれまでこの犯罪を公表をせず、ケルンの事件が起こったあとにようやく認めました。難民受け入れを積極的に行ってきた国は、難民の犯罪を隠そうとするみたい。それで被害を被るのは一般市民。こういう犯罪が身の回りで起きていることを知れば、ある程度気をつけることもできる。知っているのと知らないのとでは大違いです。

この話を聞いてから、夫がネットで難民の起こした犯罪をチェックするようになって。なので、ケルンの事件も1日には知ることができたというわけです。でも、この事件が報道され始めたのが4日になってから。ケルンの事件もこのままなかったことにされるのかなと思っていましたが、規模が違いましたね。あまりにも被害者が多く、みんなが声を上げ始めたため誤魔化しきれなかったといったところでしょうか。さらに、ドイツのほかの都市やヨーロッパ各国でも同じような被害があったというのがボロボロ出てきて。メディアは、警察が公表しなかったから知りませんでしたでは通用するはずもなく。私たちですら事件の情報を手に入れることができたんですからね。報道自粛、もしくは上からの報道規制が敷かれていたんでしょう。怒りが湧いてくるのは、被害に合った女性を守るどころか、耳をふさいで見て見ぬふりをしようとした政府・警察・メディア。人道主義で難民を大量に受け入れたはいいけれど、第一に守るべき自国民をないがしろにしたら元も子もない。今回の件で、自分の身は自分で守るしかないということが改めて分かりました。

難民の人たちは、戦争で家や故郷を負われた可哀想な人たち。彼らはあくまでも被害者であって、加害者になってしまっては積極的に受け入れた立場としては都合が悪いのでしょう。可哀想だからといった感情論で受け入れに賛成した人たちが、受け入れてくれた国で犯罪を犯し、恩を仇で返すようなことをするなんてひどい・自分たちの生活が脅かさて怖い・被害者女性が可哀想などの感情で反対派にまわる。先行きのことまで考えず、感情だけで動くと判断を誤ってしまうのかなと。難民をどんどん受け入れて、国民を限界にまで追い詰めた政府の責任は大きいです。EUどころかドイツ国内でも分裂して、これからどういった結末・未来が待っているのだろうか。。。

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さらには昨日、ドイツ・ボンの公共プールで難民の成人男性が立ち入り禁止となったというニュースを見ました。女性からの性的嫌がらせの苦情を受けての措置らしいです。職員が難民施設を訪れて、プール利用時のルール・マナーに関して通達したというニュースでした。

難民の人たちも生身の人間。当然いい人もいれば、悪い人もいます。難民の全体数だけで、男女別・年齢別の統計はないので断定はできませんが、女性や子供たちよりも男性が多いようだし。若い男性が多ければ犯罪率もさらに高くなる。難民云々うというよりは、絶対数が増えれば犯罪もそれに伴い増えるのが必然。あとは難民の置かれた状況(ほかの難民との集団生活、戦禍から逃れて安全で自由な国に住める開放感、仕事もせずに過ごす日々)も関係しているだろうし。文化も宗教も違うし、彼らの女性に対する考え・価値観など根本的なことが違うんでしょう。

大量の難民を受け入れることになった時に、このままテロもなく、犯罪もなく、治安も悪化せず、平和な社会を持続していくなんて無理だろうなという予感はありました。でも、これほどの大人数で集まり、集団でしかも計画的に行われた犯罪には、あまりにも卑劣で怒りしか湧いてこないです。20、30人の男たちに囲まれた被害女性がどれほどの恐怖を味わったか。

治安が良くて、平和で安全で豊かな社会。これらは一朝一夕に作り上げられるものではなく、国や国民が長い時間を掛けて苦労して築き上げてきた結果でもあります。それが今揺らぎ始めているのかもしれません。

今できることは難民の無制限受け入れをやめて、上限を決めて計画的に受け入れることでしょうか。あとは事件が起きてしまった場合の対処(犯罪を犯した難民の強制送還や国外退去といった難民犯罪者への厳罰化が話し合われています)、事件を起こさせないようにするための対処(ドイツ社会への順応・統合化、教育など)。やるべきことは山済みです。

*****

話がまとまらずに、かなり長文になってしまいました。汗)

写真は、週末に食べたたこ焼き。みんなたこ焼きが大好きでたくさん食べるので、2時間くらいかけて大量のたこ焼きを焼きます。あとは、オーミがクリスマスに焼いてきてくれたレーズンパン。クリスマスはパン屋さんも閉まっているので助かります。レーズンLOVEの三男が、レーズンだけを取って食べていました。

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by miezchen | 2016-01-17 16:40 | 日々のこと | Comments(7)
Commented by hane at 2016-01-18 10:18 x
いつも、ブログを読ませていただいています。特別なにというわけではないですが、どういうわけかドイツは感覚的にとても好きな国なので、羨ましく思いつつ(笑)ステキな写真を拝見していました。

今回、事件の報道を聞いて、とても悲しく思っていました。
観光客ですので実際にはわかりませんが、以前旅行に行った時に、街の治安に関しては日本と似たような印象がありました。夜、出歩くのも、日本と似た感覚でした。
ですので、事件を聞いてとても心が痛いし悔しい気持ちです。これからも、国民の皆さんや観光客が、安心して歩ける街であることを心より願っていますが、まずはこれ以上被害者が増えないことを本当に本当に祈っています。

見知らぬ者からの突然のコメントで失礼しました。
思うことはたくさんありますが、miezchenさん、ご家族ご友人の皆様も充分お気をつけください。
Commented by germanmed at 2016-01-20 04:45
こんにちは。
書いて下さって有難うございます。
警察で署名って・・・レイプの後のぼろぼろの精神状態の人にそんな事を強いるとは。
以前みっつぃさんも書いていらしたけれど、今回の「難民」達はかなり「?」な事が多いですよね。
Commented by miezchen at 2016-01-20 06:24
haneさん、初めまして。ブログは基本的に見知らぬ者同士の交流、私のブログは知っている人からのコメントはほぼないので全然問題ないですよ。笑)
ドイツは地域によって多少の差はあるかと思いますが、比較的治安はいいと思います。今住んでいる田舎でも以前住んでいたミュンヘンでも、夜一人で歩くのが怖いという感覚はありませんでした。
短期間にこれまでとは比較にならない大勢の難民が押し寄せるこの状況はまだ始まったばかりなので、まだ様子見というか。私は最悪の場合も考えて、ちょっと慎重に気を付けて生活をしようとは思っています。でも治安が今までより良くなることはないだろうなと。良くても治安が若干悪くなるくらい、最悪の場合はどうなるのか、、、という不安はありますね。
気を掛けてコメントまで下さってありがとうございました!
Commented by miezchen at 2016-01-20 09:10
女性も署名させられた時に、警察は被害者である自分ではなく他の何かを守ろうとしているんだなと分かって失望したと思います。被害後の精神状態で考えることもできず、抵抗する気力も残っていないでしょうし。自分がされたことなんて思い出したくも話したくもないでしょうから、そのままサインしてしまうでしょうね。加害者ももちろん許せませんが、それらを指示して行わせている人間に怒りを覚えます。
ところで、ここまで大勢の難民が来て警察や役所はてんてこまいのようですが、医療関係はどうですか?人口が一気に100万人も増える状況なんて、なかなか起こることはないのでどうなのかなと。例えば、彼らの国では予防接種はちゃんとされているんでしょうか。そもそも予防接種って結構高いですよね。それを一から大勢の人が受けるとなると国の負担は大きそうだなと。逆に消費につながっていいのかな?それでワクチンが足りなくなるとかは?感染症が流行することは?その辺の問題はないのかなとずっと疑問に思っていました。
Commented by Liebe at 2016-01-23 00:25 x
本当におっしゃる通りです!まるで私の心のざわざわを代弁して下さってるのかと思った程笑、同感!
去年の暮れあたりから、スーパーや学校の前で出てくる女性を待ち伏せしてる成人独身難民男性が増えてるみたいで問題になっていました。彼らは頼みもしないのに勝手に荷物を持ってあげようとしたり話しかけたりして、どうやらドイツ人女性と仲良くなって付き合って結婚するのが目的らしいです。それが1番簡単に手早くビザが手に入る手段だと信じての行動…浅はか過ぎて呆れましたが、同時に「彼ららしい考え方だわ」とも正直思いました。問題になったのは、ある難民男性が学校から出てきた女生徒に触れ(多分嫌がって逃げた女生徒の肩をつかまえたか腕をとったか?)逮捕されました。まぁ、逮捕されても払える罰金も無ければ国外追放まではされないでしょうからね。私の推測ですが、彼らの中では「警察に捕まっても別に痛くもかゆくもない。やったもん勝ち」と分かって更に状況悪化しそうで怖いです。
スイカの中に火薬をつめて爆破しグチャグチャのポロポロ…中から分解破裂…いつかテレビで見た光景がこれからのドイツの姿とかぶってしまい不安な思いでいる私です。悲観的過ぎると笑われますかね?
Commented by miezchen at 2016-01-23 07:02
Liebeさん、初めまして。コメントありがとうございます☆
待ち伏せは怖いですね。。。幸い、うちの町ではまだそこまではないです。学校にまで来られたら親御さんは心配になりますしね。
難民として来た人たちの男女比も問題です。男性ばかりで身近に女性がいなければ、当然外にそれを求めて来ますからね。国からすれば、働き盛りの若い男性がベストなんでしょうけど。
すでに難民と認定を受けた人は別ですが、まだ難民申請中の人は国外追放されないとどこかで見ました。私はその辺の知識がないので定かではありませんが、それが事実だとすると上手く悪用されたなと。もうやりたい放題ですね。今回の犯罪者集団は、そのまま無罪放免になるんでしょうか。
犯罪を犯した人間に対する罰則を厳しくする。ドイツ在住者にとっても、その他大勢の無実の難民の人たちにとっても、もうそうするしか方法がない気がします。
Commented at 2016-01-23 07:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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