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日本の小学校に体験入学♪
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日本の小学校へ通った長男・次男。




バイエルン州の夏休みは、日本の地元の夏休みとほぼ同時期にあります。ドイツの夏休みは6週間と長め+日本は1週間早く夏休み入りするため、2週間は通うことができました。夏休みが6週間、そのほかの休暇は1、2週間なので、どっちにしても最大2週間しか通えないのが難点。夏休みがズレていれば良かったんですけどね~。残念。

過去に、日本の幼稚園に1か月ほど体験入園したことがある長男と次男。小学校は今回が初です。三男も幼稚園に通わせるか迷いましたが、年少はお昼寝があるんですよね。。。次男の二の舞(過去記事↓)になるのは目に見えているので、来年以降に持ち越しです。



毎年帰国していたのに今まで学校に通わせなかったのは、やはり震災後の原発事故があったから。いつも一緒なら、外遊びや食事は私や夫が気を付ければ大丈夫ですが、自分の目が届かないところへ子供を送るのが心配で。。。給食もあるしね。まだ原発事故のことを子供たちには話していなくて、私たちから離れて1日を過ごすとなると、そこの説明もしなくちゃいけなかったり。原発のこともあって、夫は実家には長期滞在したがらず。学校に通う期間が確保できなかったというのもありますね。

それが変わったのが、私の母の状況。夫や子供たちだけではなく、私のことも何年後かには忘れてしまうかもしれない。体調が悪化したら、長い期間滞在はできなくなるだろうし。最悪、帰る場所・実家がなくなるかも。。。私たちが毎年当たり前のようにしている里帰りも、いつかは出来なくなる時がくる、それが遠くない未来に起こるかもしれない。そう考えたら、できる限り一緒に過ごす時間を持ちたいなと。

あとは、面倒だったというのもありますね。連絡・手続き・準備等やること満載だし、知り合いの先生がいたりしたらさらに面倒だし。受け入れる側の先生はもっと大変だと思います。たった2週間通うだけでも、いろいろ準備も必要になるだろうし。あとは長男のアレルギー。体験入学を受け入れるだけでも手間をかけるのに、アレルギー対応までしてもらうのはさすがに申し訳なくて。

そして一番の問題は子供たち。学校が休みで遊べるのに、どうして日本の学校へ通わなくちゃいけないの?日本の学校は午後も授業があって長すぎ、通いたくないと拒否されました。私が同じ立場でも、休み中に見知らぬ学校に通うなんて絶対イヤかも。

日本の幼稚園にも行きたくなかったのに、通い始めたら楽しかった。最後は寂しいって泣いてたじゃん。絶対行って良かった・楽しかったってなるから、試しに1回だけ行ってみてと説得。行ってみてイヤだったらもうこれきり・あとは二度と行かなくていいと約束したら納得してくれました。

今年からの理由として、次男が1年生になったから。長男・3年、次男・1年と二人一緒にまとめて通えて一石二鳥。一人だけだったら拒否されていただろうしね。高学年になると体験入学のハードルも高くなりそうだし。タイミング的には良かったと思います。

まずは学校が体験入学を受け入れてくれるかどうか。通わせたかったのは、実家から歩いて通える私の出身小学校。徒歩30分くらいかな。その小学校で同じように体験入学をした人を何人か知っているので、受け入れてはもらえるだろうと。

あとは、学校のホームページで行事の確認をしました。通わせたい期間にどんな行事があるか、大きな行事と重ならないか。先生も、運動会等の大きな行事前や学期末など忙しい時期ってありますからね。

いずれは体験入学をさせたいと思っていたので、国語学習も同じ単元くらいまでは進めておいて。ある程度の国語レベルじゃないと子供が困るだろうし、先生も授業中に個別対応したり、プリントや宿題等を別に準備しなくてはいけなくなって大変かなと。次男は1年先取りで国語の学習を進めているので全く問題なく。長男の漢字は間に合わず。2年生の漢字もまだ終わっていないし。汗)教科書は3年上まで終わらせておきましたが、漢字は先生が簡単なプリントを準備してやらせてくれたみたい。

そして、体験入学の手続き。3か月くらい前に、妹の子供の担任の先生に話を聞いてもらって。というのも、甥っ子のクラスにも海外から体験入学で毎年来る子がいるから。担任の先生が、勝手がわかっているので校長・教頭先生に話をしておきますと言ってくれて。そのあとすぐに学校からOKが出て、家庭調査書に記入して、妹が学校へ出向いて提出&話をしてきてくれました。ちなみに何だか面倒そうなので、住民票は入れずに手続きしました。

学校へ出向いたのは妹が1回、私が3回の計4回。夏休み中に、子供たちも連れて一度学校へ。挨拶・顔合わせ・学校案内・アレルギーの件で給食担当の方と打ち合わせをして。アレルギー検査の結果が必要かもと聞いていたので、そうなったら病院行って要検査でしたが口頭でも大丈夫でした。たった2週間だけのために、お忙しい先生方の時間を取らせてすみませんと言うと、、、「児童にとっても、海外という違った環境にいる子供と触れ合えるいい機会。みんな心待ちにしているんですよ」と教頭先生に言われて、ウルッとしてしまいました。

挨拶に行ったときに、菓子折りを学校の先生・職員の方々に持参。最後の日には、担任の先生+手続き等の関係でお世話になった先生4人にお礼の品を渡して挨拶して。あとは、クラスの子供たち一人一人にもちょっとした文房具を手渡ししました。せっかくなら、ドイツにちなんだ物がいいかなと。ドイツのSTAEDTLERの鉛筆を日本で見つけて、デザインも可愛いかったので購入。

学校が始まる前には、先生からも電話連絡をいただいたり。必要な物、子供の事など、軽くお話をして。

学校初日。付き添いが必要と言われていたので一緒に登校しました。まずは校長室へ。ほかにも転校生が何人かいたので、みんなで校長先生と話をして。それから担任の先生の紹介&子供が自己紹介をして、教室へ移動です。

準備したものは、、、ランドセル、上履き、体操着、赤白帽、体操着入れ、水着、水泳帽、ラップタオル、タオル、鍵盤ハーモニカ、リコーダー、水彩道具、書道道具、給食用のマスク、ハミガキセット、水筒、水筒入れ、お弁当、箸セット。

一度だけお弁当の日があったので、お弁当グッズも必要だったり。筆記用具はドイツで使っているもの、クーピー、はさみ、のり等も準備しました。教科書は持参しなくてもいいと言われていたので、お借りしたものを使用。ノートは準備しました。

必要なものがとにかく多い。もちろん、持っていないものは対応してくれますが、先生の手間を煩わせなくても済むようにひと通りは揃えて。といっても、妹がほぼ準備しておいてくれたんですけどね。知り合いに借りてくれたり、必要なものは買っておいてくれたり。

あとは登下校時の靴。夏は素足にサンダルで登校しているので、靴下とシューズも忘れずにドイツから持っていきました。お友達と帰ってくる子供たちを、時々車から様子見していた私。長男は、靴・靴下を脱いでそれを手で持って下校していました。苦笑)

朝は集団登校。一列に並んで歩くので、話ができなくて楽しくないと言っていました。帰りは近くの友達と一緒に帰ってきます。1年生は、同じ方向に帰る子が集団で下校。ボランティアのおじいさんが一緒に連れてきてくれるので、私が途中まで迎えに行っていました。慣れてからは、2年生の従兄と一緒に二人で歩いて帰ってきて。

学校から帰ってくるともう16時。宿題をしたあとは公園へ。近所の小学生が10人くらい集まってサッカーをしたり、カードの見せ合いをしたり。

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今回、子供たちが体験した学校行事は、、、身体測定、校外学習、避難訓練、授業参観、水泳大会。

次男は、集会の時に体育座りが出来なくて苦痛だったみたい。大体あぐらですからね、彼は。体育座りをすると腰が痛いのに話が長いし、全校集会がヤダと言っていました。苦笑)

そして給食。次男は何でも食べるので、心配だったのは量くらいかな。かなり食べるので量が足りるかなと。あとはお昼まで持つか。朝6時40分に朝食をとって、12時過ぎまで何も食べられないからね。ドイツでは9時半&11時半くらいに家から持参したお弁当を食べる間食の時間があるので。

長男は小さい頃からアレルギー持ちだったので、食べられないものがけっこうあります。好き嫌いも多いですね。ナッツ全般がダメで、乳製品も苦手。乳製品アレルギーはなくなったものの、飲んだことがない牛乳は飲みません。でも、ホットチョコレートは飲むので、牛乳の味が苦手なのかなと。チーズも一切食べません。長男の牛乳は、給食担当の方との事前の話し合い時にキャンセルすることができたので、飲まずに済みました。苦手な料理の時は、鼻呼吸をせず味が分からないうちに飲み込んだらしいです。

水泳大会も見学に行ってきました。3年生の長男は50mクロールを泳ぎ切り、タイムでも学年2番になりました。3年生だけで150人近くいるし、そのうちスイミングに通っている子もたくさんいるから、入賞は絶対無理だよと言っていたのでビックリ。夏場は町のプールに毎日のように通って、海や湖でもよく泳いでいる成果かな。低学年の水泳大会は台風で途中で中止になってしまい、次男の活躍は見られず。

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授業参観もありました。長男・次男とも算数の授業。3年生は億までの数字を漢数字で表す授業。私は家で万までしか教えたことがなく。漢字が苦手なのに、数を漢数字で書けるかな、、、と。算数は得意だし、授業でしっかり学習したみたいで、とにかく手を挙げる、挙げる。積極的に授業に参加して、発表もできていました。

一方、家族一マイペースな次男。授業には一応参加していて、ノートも取っていたし、手も挙げていたし。先生が「授業終わります」→当番の子「姿勢を正して下さい。これで...」→次男「ちょっと待って!」と手を挙げて、当番の子を言葉を遮る。空気を読んで下さ~い、ここは締めの場面ですよ~、終わってから先生に直接話をして、、、と思ったのは私だけではないはず。苦笑)

二人ともクラスに溶け込んで仲良くできていたのは良かったかな。今回初対面した私の友達の子とも、すぐに仲良くなりました。友達に「二人とも人見知り全然しないね~」と言われて、そう言われてみれば、、、と。うるさいとかマイナス面がよく目についていまいますが、誰とでもすぐに打ち解けて仲良くなれるのはいいこと。どこの遊び場に行っても、すぐに誰かと仲良くなって一緒に遊んでいますね。

先生から電話が掛かってきて、学校へ出向いたことも一度ありました。次男が隣のクラスの子と仲良くなり、トイレで後ろからその子に抱き着いて、二人とも倒れて頭を打ったらしい。保健室で休んでいるので、念のために迎えに来てください、、、と。汗)たった2週間しか通わないのに、何をしでかしてくれているんだと、、、恥ずかしいやら、申し訳ないやら。

2週間の体験入学を通して、ちょっとでも日本の文化・学校生活を知ってもらいたい。生きた日本語を学んで欲しい。旅行で行くのと、実際に日常生活を送るのは違うので。あとは、日本の友達もできたらいいなと。これに関しても、毎日遊べる近所の友達もたくさんできて仲良くなれました。町を歩いていても、どこかに遊びに行っても小学校の子に声を掛けられたり。

次男は問題ないのですが、長男はどうして日本語の勉強をしなくちゃいけないの?と時々文句を言うことがあります。今回で自分の問題点・欠点(漢字)も分かったはず。日本語学習のモチベーションも高まったかと思います。

最後の日にはお別れ会を開いてもらいました。

先生へのお礼・挨拶のために1年生のクラスへ伺うと、泣き声の大合唱。3年生も大号泣で、長男は私のところに泣きながら来るし。苦笑)私までもらい泣きしてしまったくらい。「また絶対来てね」「また来年来るね」と、涙・涙のお別れとなりました。こんなに別れが辛くなるくらい、仲良くなって楽しい時間が過ごせて良かった。

写真、絵、みんなからのメッセージが書いてある文集や、先生からのお手紙をいただいて。

ドイツに帰ってきてからは、お世話になったクラスに手紙と絵を送って、仲良しのお友達にも手紙と写真を送りました。このお友達とはフェイスタイムでお話をしたり。長男のことを書いた作文や学級通信も送っていただいて交流を続けつつ。

文集の作成、お別れ会の準備、お別れ会、、、貴重な時間を割いていただき、体験入学を快く引き受けて下さった先生方には感謝・感謝です。


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by miezchen | 2018-10-18 17:04 | 日本旅行・里帰り
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